過去の裁判やその他私の趣味

過去にあった企業の裁判や個人のユニークな裁判に関する話題を書いていきます。また、植物が昔から大好きですので、こちらにもちょくちょく記載していきたいと思います。

過去にあったユニークな裁判を紹介します

"世の中にはとんでもない出来事が存在していて、まさに「事実は小説よりも奇なり」を実現しているようなことが多々あります。

その中でも過去の裁判というのは調べてみるとかなり面白く、まさかと驚くような内容も多数存在していて、冗談ではないかと思ってしまう内容もあるのです。

最近は趣味として傍聴を楽しむ人も増えていて、単なる好奇心の他に、小説や漫画、ドラマなどのネタ探しにも役立つこともあります。

知的好奇心を満たしてくれる、また知ることによって自分がそうならないように戒める効果もありますので、余裕があれば傍聴してみるのも悪くはありません。

そして世界に目を向けてみると、かなりユニークな訴訟事件があり、いくつか紹介します。

過去に起こったユニークな裁判といえば、訴訟大国であるアメリカには数々の事例が存在していて、まさかと思うようなものも多いです。 

1991年に某ビール会社を訴訟した男性がいたのですが、その理由がビール会社のCMにあって、ビールを飲めば女の子にもてるというものでした。

しかし男が飲んだところ、そういった奇跡は起こらず虚偽広告である、嘘のCMのせいで心的外傷や金銭的損失を負ったというもので、なんと慰謝料は1万ドルでした。

こちらの訴えに関しては裁判所が却下して、男性には不名誉なイメージがついてしまったようです。 

また1995年のヴァージニア州の刑務所に服役中だった男が自分に自分の市民権が侵害されたとして、自分に対して500万ドルを要求するという裁判を起こしました。

当時の彼は重窃盗や強盗の罪で23年の実刑判決を言い渡されていて、原因は酒を飲んで酔っ払ってしまい犯行を犯したというものでした。

それゆえ彼の理論は、酔っぱらった自分自身のせいで逮捕、自分の自由が失われて市民権が侵害された、それゆえ自分は酔っぱらうことを許した自分自身に対して500万ドルを要求するというものでした。

この訴訟、自分で自分に支払えばおかしな男で済みました。しかし妙に頭が回る男で、服役中で支払い能力がないということで、自分を管理している市が500万ドルを肩代わりするべきだと主張してきました。

もちろん理論が通るわけがなく、裁判所は訴えを却下しました。 

世の中にはユニークなことを考える人がいて、しかも訴訟に踏み切るのがすごいです。知っておくと何かの時に話題としてチョイスして盛り上げることができるのが、覚えておくと役立つ場合が出てきます。

過去にあった裁判で印象に残っているもの

裁判と言いますと、堅苦しく重いイメージがありますが、実際は市井で暮らしている庶民の生活に関連した柔らかいものも少なくありません。

実は裁判で最も興味を引くのは事件の内容よりも裁判官の判決である場合もあります。その理由は、普通の人の感覚とは異なった判決がでることもあり、そうしたときはマスコミから注目されることもあります。

少し変わった過去の事例では、お笑い事務所が北海道の名物お菓子と似た名前でお菓子を販売していた裁判がありました。

この事例は北海道の名物お菓子の名前が「白い恋人たち」で、お笑い事務所が作ったお菓子が「面白い恋人たち」ですが、おそらくこの事例を見た人はみなさん「受ける」はずです。

特に、大阪の人なら好意的に受け取るはずで、「さすが」というくらいのお笑い事務所です。

しかし、北海道のお菓子会社にしてみますと、本来「白い恋人たち」を購入しようと思っていた人が、間違って「面白い恋人たち」を購入するという不安があり提訴したのでした。

結局、これは決着をつけることはなく裁判所の和解勧告に両者が従ったことで終結しました。

北海道のお菓子会社が問題視したのは大阪だけではなく、東京でも販売していたことでした。和解案はパッケージを変えることと販売を大阪に限定するものでした。

実際問題として、マスコミで報じられることは、お笑い事務所としては結果的には格好の宣伝になりましたが、北海道のお菓子会社としてはメリットが少ないのが実際のところです。

ですから、和解案を受け入れるしか方法はなかったというのが真相のはずです。

もうだいぶ過去のことになりますが、ある青年雑誌で「家裁の人」という漫画がありました。

これは家裁で判決を下す人の漫画なのですが、家裁とは「家庭に関する事件の審判及び調停をしたり、少年事件の保護事件の審判などをするところですが、どれが正しい判決なのか作者も迷いながら描いているのが伝わってくる漫画でした。

実際問題として、子供が犯罪を起こした場合、犯罪を起こしたのは子供ですが、そこまで追い込んだのは親です。

ですから、「子供に責任はない」という意見も少なからずあります。しかし、そんなことを言ってしまいますとすべての犯罪は当人ではなくほかの人に責任を押しつけることが可能です。

かつて地方から上京していた青年が残虐な犯罪を起こしたのですが、その家庭環境をみますと、犯罪を起こすのも仕方ないような生育環境だったのです。

このようなときでも犯罪の責任は当人にあると言い切れるのでしょうか。そんなことを考えさせられる事件でした。人が人を裁くことは本当に難しいものです。"

裁判所のwebサイトでは過去の判例が閲覧できます

裁判を行う場合、様々な法律の条文に基づいて権利を主張したり、身の潔白を証明したりします。しかし条文だけでは目まぐるしく移り変わる世の中を、はっきりと白黒つけることができません。そこで重要なのが判例です。過去において実際に争った内容及び判決を、似た事案を解決するため参考にします。具体的な争いには、具体的な事案を用いるのが最適でしょう。条文は定型的に一般的な言葉で定められており見方次第ですから、どうしても訴訟当事者は自身に都合良く解釈しがちです。判例は単に過去の事例を越えて、先例になるのです。 裁判には重要な判例は誰でも閲覧できます。裁判所のwebサイトを利用すれば無料です。裁判所名や事件番号など分かる範囲の情報を入力して検索したり、キーワード検索もできますので便利です。詳細を求めるならば有料のwebサービスや雑誌もあります。現在関心があるニュースや、現実に自身が巻き込まれ紛争化しそうな例えば土地建物や相続の問題など、過去にどう解決されたのか見ておくと、結論が予想でき多少なりとも不安が解消できるでしょう。 ただ注意が必要なのは、判例が常に先例として後の判決を拘束するものではない点です。あくまで各裁判所は独立しており、同一事件に関してだけは上級審が優先します。ですから別の事件において前の判例があるから、後の事件の結論も同じわけではありません。とはいえ法令違反がないか審理する機関である最高裁が下した判決や昔の大審院などが下した判決は、簡単に変更すると混乱をきたします。なぜなら、ある事件の判決について法律の適用が正しいか否かを最上級の機関が判断した、つまりこの条文はこう解釈しましょうという指針を示しながらその時々で変更するのは、条文変更に近いといえます。法律を立案し可決するのは国会の役目であり、解釈変更で司法が身勝手に運用するのは好ましくありません。そのため最高裁で前の判例と異なる判決を出すとニュースになるのです。法律が変更になったのと同等の扱いを受けます。 これほど重要なものですから、日常生活において自身が紛争に巻き込まれそうなとき、主に参考にすべきは最高裁判例になります。余程のことがない限り変更されませんし、変更が必要であれば国会によって法改正が議論されるはずです。私たちの権利義務を定め、規制の基準や自由を保障する法律がどのように解釈され運用されてきたのか見ると、逆に現在の課題が発見でき興味深いものです。

過去の裁判について調べてみるのは面白い

現在行われている裁判について、情報を得たり傍聴をしたりという事をしている方は多いことでしょう。興味のあることなどは自然とニュースなどで報道されていることが耳に入りますし、有名人の事件などは知り合いの間でも話題になりやすく、話のネタとしても活用できるため、情報収集されている方も多いことでしょう。 現在行われている裁判についての物だけではなく、過去のものについても調べておくと、どのような傾向があるかということが分かりやすくなりますし、話もより弾みやすくなるはずです。興味のあることなどがあれば、ぜひさかのぼって調べてみるとよいでしょう。似たようなケースの事件の今後の進み方について予想をしていくといったことにも利用できます。過去にどのような結果になったかという事を知っておくと、そういった予測についても話題にすることができるでしょう。社会の中で起こる事件やトラブルには、多くの人が興味を持つものです。そういったところで話題を提供できるとコミュニケーションもスムーズに進むでしょう。 特に事件の種類などにも見当がついていないけれど、基本的な過去の裁判について押さえておきたいという場合、入門的な本を一読しておくのもおすすめです。判例を集めた本などをとりあえず読んでみるとよいでしょう。できるだけわかりやすく書いてある本を読んでみるようにしてみましょう。どのような事件だったかをつかむことが必要なので、読みにくいと感じるものだと挫折してしまう事もあります。最近は漫画で事件のあらましを開設しているような本もあるので、あまり難しいと飽きてしまうという方はこうしたものから入っていくようにするのがおすすめです。 自分や身近な人に関係しそうなトラブルについて似たような過去の裁判について調べてみたければ、判例月六法などを眺めてみるとよいでしょう。関係しそうな条文のあたりに、似たようなケースの記載があるかもしれません。簡潔にしか書かれていないので、もう少し詳しく読んでみたいと思ったら専門的な書籍やデータベースに当たってみるとよいでしょう。 一見自分とは関係ないように感じがちな裁判でも、話題になったりトラブルの防止に役立ったりという事もあります。興味を持って調べてみることは役立ちますし、意外と面白いものでもあります。何かちょっと気になったことがあったら、過去のものについても見てみるという事を意識していきたいものです。